第5章 班と座席…。
[行動班はくじ、新幹線の座席は自由だからね。]
[うっわ、最悪、私たちの班、南風野さんいんじゃん!]
[えーっ!可哀想!!]
[ってかさ、それより俺ら新幹線の座席やばくね?]
[え!? 2人ペアなのに3人席しか空いてねぇじゃん!]
[ってことは、そこ…。]
[南風野さんだね。]
[うわー、史上最ッ低最悪!]
[もう、死ぬしかないわ。]
うるさい…。
私は最後まで席を選ばなかったんだから。
そっちが勝手に余ったんでしょ?
何でもかんでも私のせいにするの、やめて?
そんな気持ちばかり募る。
腹立つ…。
そして、急に込みあげてくる、孤独感。
1人でも、全然平気って思うようにしてたのに…
すぐさま、その孤独感を封じ込む。
ふぅ、落ち着いた。
…いつからこんな風になってしまったんだろう………。