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【暗殺教室】たかが私、されど私。

第5章 班と座席…。


穂乃花side

「さて、修学旅行まで残り僅かです。

行動班、新幹線の座席の確認をしましょう。」


殺せんせーが、ウキウキした声で言う。

まあ、私にとっては全然ウキウキしないけどね。

でも、これで班決まらずに事が進んで

修学旅行に行けないのだけは避けたい。


「せんせー、私、班決めてた頃はまだC組だったんですけど、

どうすれば…。」


ああ、いつかの体育の時間を思い出す。

どうなるのかな、私。


「それなら、私の班においでよ!」

「えっ!?」


まさかの、カエデちゃんからのお誘い。

C組の時はくじだったから、選べなかったけど…。

こういう時に慣れてないから、

どんな顔をすればいいのかわからない。


「あ、嫌だった?ごめんね!」

「いや、そんな…。

ありがたく入れていただきます…!」

「そっか!よかった!!」


カエデちゃん…。

あんな無邪気な笑顔に、

本当に裏があるのかな…。


「あ、そういえば、新幹線、俺の隣空席なんだ。

隣来ないか?」

「ま、前原くん…!」


ウソウソウソウソ!

こんなの何もかもおかしいよ!

何で皆して、こんなに優しいの!?

男子までもが優しすぎる!!


「あ、ありがとう…。」

「おうよ!」


何なの、この暖かい雰囲気は?

ここ、E組でしょ!?

な、何だっていうの、

皆が、皆、お互いを尊重しあってるっていうか…。



C組での私の存在なんて、

存在感は空気よりも薄くて、

みんなのストレス発散のための、

陰で悪口を言っていい機械のようなもの。


誰も私の気持ちなんて、

考えくれてなかった。



そう、C組での班決め、座席決めなんて…。
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