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【暗殺教室】たかが私、されど私。

第4章 3年E組、殺せんせー級


穂乃花side


E組。

見た感じ、みんなが言うほど悪くはないと思った。

でも、油断禁物。

あまり信用しちゃダメ。

せっかく新しい場所へ来ても、

前と変わらなくなっちゃう。

程よい距離感を保って



私はとにかく成績のことを考えてれば

それでいいんだ。



そう思って、静かに席に座っていた時だった。


「穂乃花。」


えっ!?

びっくりして右隣を向くと、赤髪の男の子。

名前は確か…


「赤羽くん…。」

「さっきから何ボーッとしてんの?

ってか、何でそんなに暗いの?」


暗い…

周りから自分のことを気にされることなんて

久しぶりすぎて、動揺を隠せない。


「く、暗いかな…?わ、私…。」


本当はもっと喋りたい。

何でさっき会ったばかりなのに、

いきなり下の名前で呼び捨てとかできるの?とか。

でも、深く関わりを持つのは気が引けたから、

尋ねるのはやめた。


「うん、暗いよw」

「そ、そう…。」


普通の会話をするのも久しぶりだから、

もう、どうしていいのかわからなかった。






でも、もしかしたらここは案外過ごしやすいかも…



…そんなわけ無いか。

いくらE組といえど、椚ヶ丘中学校にはかわりない。

みんながみんなそうじゃないって、信じてたけど、

3年C組になってすぐに気付いた。

ここは私にとって地獄だって。

そして、それから別のクラスの人まで私を貶すようになって

椚ヶ丘中学校は私の居場所ではなくなったんだ。


今更仕返しとか、EndのE組に来てしまったんだからできないし。

自分が無力すぎて辛い。


どうせこのE組も私の敵でしかないんだ。




このクラスの担任も、なんだか知らない超生物だし、

私のことを理解してくれないだろう。

大体、自分のことを殺せなんて

笑わせてくれるよね、本当に。


私だって死ねることなら死にたいって

何度も思ったことあるけど…

結局、迷惑だけはかけたくなくて。

わがままなのかな、私。
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