第4章 3年E組、殺せんせー級
穂乃花side
休み時間になった。
私は、いつもの通り本を出して読み始める。
───!?
誰かに肩を軽く叩かれた。
顔を上げてみると、女の子たち。
「穂乃花ちゃん、
私は、茅野カエデ。よろしくね!」
「私は、矢田桃花!よろしく!」
その後もみんなに
[よろしくね!]
と、声をかけてもらった。
「ありがとう、みんな…。
よろしくね…。」
ああ、しっかりしなくちゃ、私。
「何か困ったことがあったら、
何でも聞いてね!」
ここの教室の人はみんなが
“優しい”を演じてる
騙されちゃダメ、私。
「うん、ありがとう…。」
心を許したら、何をされるかわからない。
だから、暗殺もやっているフリ、協力もしているフリ
完璧にフリをこなさないと。
みんなが、やっているようにね。