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(R18) 行かないで青春 (HQ)

第20章 最愛(Moulin Rouge完結篇)






 ドガシャーンッ!
「へぶう……っ!」





 扉がフッ飛んだ。
 俺もフッ飛んだ。

 轟音豪速そして盛大にブチ破られた木製のドア。去年オープンさせた俺のお店【Bar trust】の入口で。

 お豆腐がぱつぱつに詰まったダンボールを抱えたままひっくりかえって、リアルにお星さまがくるくるして。

 それから、見た景色。


「ったく生意気にいい店構えやがって」

「──……っ!!?」

「ドアはもっと頑丈に作っとけ、徹」


 久しぶりだな、とか。
 あん時はよくも、とか。

 そんな挨拶なんてひとつもなしで。

 相変わらずドアは足で蹴破るし、ぶっきらぼうだし、俺に対してだけ異常に冷たいひと。







 岩ちゃんが、そこにいた。







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