第16章 遊戯(R18:国見英)
左右のふくらみに包まれたままの蕾が震動に悶えて、喘ぐ。
花唇のうえから刺激されただけでこれなのだ。直接そのピンク色を当てられたらどれだけの快感なのか。
考えるだけで深い息が漏れる。
「もっとよく見せて?」
そんな私の願いを察知したかのように、英くんの指先がふっくらとした花唇に添えられた。
そっと寛げられていく入口。
すでに蜜であふれたそこに小さな赤を見つけて、彼はことさら妖艶な笑みを携える。
魅了されて、瞳がそらせない。
「……っひ、ああ……っ!」
鏡越しに彼の微笑を見つめていた。
見つめて、見惚れて、うっとりと。
私はこんなにきれいな少年(ひと)に辱められているのだと、気が狂いそうなほどの悦楽に浸っていた。
だから気付かなかったのだ。
いつの間にか、ローターが直接蕾に充てがわれていたことに。
「っあ、や、だめっ、ん……っ!」
思わず大きくなってしまう嬌声に英くんが「し」と発音した。そうだった。ここは彼の家。静かにしないと親御さんに聞こえてしまう。
咄嗟に覆った口元。
両手をぎゅうと押しつけて声を塞ぐのに、あまりの快感に吐息が漏れだしてしまう。
ヴ──……ッ
どれだけ身を捩ろうとも、当てられた震動は容赦なく。
私の一番柔らかいところを刺激して、快楽の底へ引きずり堕とそうとする。