第2章 嗚呼、愛しのバーレスク!(R18:影山飛雄)
初めこそぎこちなかった愛撫も、今となっては手練れのそれとなって私を悦ばせている。
要するに、彼、飲み込みが早い。
その上達速度は恐ろしく、本当に童貞なのか疑わしく思えるほどだった。全くをもって釈然としないけれど、さすが及川徹の後輩ホストである。
「ひ、ゃ……っあ、ん」
「きもちいいスか?」
「んっ、……すごい、上手」
素直に褒めると、彼はちょっとだけ嬉しそうな顔をして再度目を伏せた。筒内から溢れた蜜を舐り「次はどうすればいい?」と真面目な顔をして聞いてくる。
純粋な子、そう思った。
「今度は私がヨクしてあげる」
ひょい、と上半身を起こして彼を見つめた。私のもので濡れた唇。その整ったリップラインに軽くキスをして、新人くんのネクタイを引っ張ってみせる。
容易くほどけたアルマーニ。
どこぞの女客から貢がれたのであろうそれを投げ捨てて、私は彼をベッドに押し倒した。