第13章 夜陰(R18:カレカノ理論Ⅱ)
「……っ、愛、してるっ」
彼に揺さぶられて震える声。
私が吐露した愛に「よくできました」と答えた光太郎は、その蜂蜜のような瞳をスッと細くして、満足したように唇で弧を描いた。
「──ご褒美あげる」
耳を甘噛みされて、囁かれる。
その台詞が合図だったかのように激しさを増す律動。硬い屹立に最奥を愛されて、一気に絶頂感が這いあがってくる。
「や、っあ、っ光太郎……!」
「イク? イキたい?」
「……っうん、一緒がい、っ」
「ん、いいよ、一緒にいこ」
共に果てることを約束してくれた彼の声音は、今宵最もやさしく、そして甘かった。
迎えるオーガズムの快感。
好きという気持ちが募りに募って、悲しくもないのに涙が滲む。
「好き、光太郎……だいすき」
私のなかで余韻を楽しむ彼に囁くと、俺のほうが好きだし、とちょっと気怠げな声が返ってきた。
幸せすぎて、怖い。
光太郎の銀メッシュ越しにVIPルームの天井を見上げて、心から、そう思った。