第7章 少年期の終わりは時として (R18:日向翔陽)
彼は、拍子抜けしたような顔をした。
泣いて拒んで咽ぶところを見たかったのだろうか。些か悔しそうに眉根を寄せて、面白くないとばかりに舌を打つ。
「……とんだ痴女だな、お前」
低くて、冷たい声。
聞いたことがない。
翔ちゃんの、男の声。
「まあいいや、望み通りにしてあげる」
彼はそう言い捨てて、自らの前を寛げた。露出される陰茎。上向いたそれはまだ若く、色味も薄い肌色だ。
ずるりとバイブが抜きとられて、今度は淡く色付いた肉棒が挿入されていく。
玩具とはちがう。
熱を帯びた、屹立。
「……っあ、ああっ……ん」
恥ずかしげもなく喘ぐ私に、またひとつ、彼は舌打ちをしてキスを押しつけてきた。
傍らに置かれたスマホが、むっつりと私たちの結合を録画する。
「ん、っ翔ちゃ、……んんっ」
縦に激しく揺さぶられて、震える。
声が、乳房が、前髪が。
彼の律動に合わせて乱れていく。
最奥に容赦なく打ちつけられる彼自身が、抽送を繰り返すたびにグチュグチュと水音を響かせた。