第7章 少年期の終わりは時として (R18:日向翔陽)
「……っ、……ん、ぅ」
意に反した嬌声が漏れた。
オーガズムをもたらすことに特化して造られた玩具が、持てる力のすべてを駆使して絶頂感を昂まらせる。
花芽と花芯への刺激は止むことなく、徐々に滲みだした愛液と絡み、そのぬめりを増していく。
「ぁ、……っあ、ん」
思わず腰をくねらせて快感によがると、これまで静観していた彼が動きを見せた。
構えられるスマートフォン。
LEDフラッシュが、点灯する。
「絢香ちゃんってド変態なの?」
ポン、と独特な音がした。
「こんなにぐちょぐちょにしてさあ」
バイブの隙間から愛液を掬われる。
「俺に何されてるか分かってる?」
どうでもいい。何だっていい。
無機質なカメラに見つめられて、その奥から従兄弟の冷眼に嘲笑されて、私は喘ぐ。
そこに快感があるなら、よがってしまえばいい。堕ちるなら、とことんまで堕ちてしまえばいい。
正気(こころ)なんて、とっくに。
「……もっと痛くして、翔ちゃん」
壊れてしまっているのだから。