第7章 少年期の終わりは時として (R18:日向翔陽)
残暑厳しい秋初旬。
列島を襲う台風。
外の湿った生ぬるい空気とは裏腹に、室内はクーラーで冷やされた冷気に満ちている。
ひやり、冷たくなる秘部。
大きく開脚させられた下肢はアルファべットのMを描き、その中心にある蜜洞がぱくりと入口をあけた。
狂気じみた熱視線で私を射抜く彼は、手にした玩具に、これみよがしなキスをする。
「これ、似てるの? 浩司のに?」
「…………っ」
「あっはは、これも図星かあ」
彼はとかく、愉しげに。
卑猥なかたちをしたシリコンを口内に含んで、擬似的にフェラチオをしてみせた。
くちゅ ぴちゃ
熟れた果実のように赤い舌が鳴く。
「んん、おっきいね、浩司の」
ちゅぽん、と亀頭部分を唇から外して、彼は笑った。
「こんなに大きいの挿れてたんだ?」
細くて骨張った手が、その指が、私の蜜口を割り広げていく。
ぴとり。
バイブの先端が宛てがわれた。
すでに震動を始めていたそれはウネウネと、左右への旋回を休めることなくピストンを続ける。
深部への侵入が進むにつれ、近付くクリトリスへの刺激。
花芽をきもちよくするために装着された小さなローター部分が、ぷく、と膨れたそこに甘美な痺れを起こさせる。