第5章 秋の夜長は君と。
いつもならそこで終わるはずのキスが、どんどんぬかるみにはまっていくように舌を絡ませ合った。
「ぷは…なつき…飛ばしすぎ…だから…」
「ご、ごめん…上…良いよね?」
「…うん。」
楓が小さく頷くのを確認して、寝巻きの上着のボタンをゆっくりと外した。
「んっ…あんまり…見んなよ…」
「水着の時も思ったけどさ、一緒に下着買いに行ったときより大きくなった?」
「な、なんでわかんのよ…」
「勘…かな。」
「ちょ…なつき、ひゃっ!」
なだらかな形をしたその胸を優しく撫でれば、楓の体は弓なりにしなり、その口からは小さなため息のような喘ぎ声が聞こえた。
「なつ…き…ちょっと待ってよ…」
「…嫌だった?」
「まだ…心の準備が…」
「自分が誘ったんだろ…」
少し強めに胸の突起を甘噛みすれば更に楓の体は跳ね上がる。
「ひゃっ!!な、なつき?そんなにしちゃ…」
楓の言葉を無視して楓の性感帯を探る。
胸から、腹部、足にかけて愛撫を続けた。
そのうちに楓も抵抗を止め、快感に身を委ねていた。
「かえで…いいよね?」
「…痛いのは…嫌だからね?」
「大丈夫だよ。優しくするから。」
俺はそう言って楓の頭を撫でながらゆっくり俺の分身を埋め込んだ。
「いっ!!痛ぁ…」
「わ、悪い…大丈夫か?」
「うん…なつきが気持ち良ければ、私も気持ち良いから…」
涙を流しながら楓は俺の頬を撫でた。
そんな健気さに胸が締め付けられる。
「動いて良いよ?そっちの方が私も…痛みが紛れるし…」
よくよく見れば結合部からは血が流れていた。
「ごめんな…」
耳元でそう囁きそのまま腰を動かし始めた。
甘美な楓の喘ぎ声が身体中に染み渡るように感じた。
そのまま俺は楓に欲望をぶつけた。