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【マギ*】 暁の月桂

第18章 緋色の夢 〔Ⅲ〕


「おいハイリア、さっさと板よこせ! 」

ガンガンと手際よく釘を打ち込み始めたジュダルが言った。

「あら、急にやる気出してるじゃない? 」

「あったりめぇだ! いつまでもあんな紅炎の顔を拝んでたまるか! こんな面倒くせぇこと早く終わらせて飯食うぞ! 」

ちらりと屋根の穴から下をのぞき込むと、書庫の中から変わらず鋭い眼光でこちらを睨む紅炎の姿が見えてぞっとした。

「そうね、早く終わらせよっか……」

急いで視線を目の前の板に戻して、ハイリアも釘を打ち込む手に力を入れた。





















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