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【マギ*】 暁の月桂
第17章 緋色の夢 〔Ⅱ〕
言われた言葉の意味など全くわからなかった。
―― ほんと、ワケのわかんねぇ、じじいだな……。
だいたい、たかが一介の側近を相手に、なんでここまでの品物を買ってしまったのだろうか。
本当に魔が差したとしか言いようがない。これ以上何かを買う気にもならなかった。
髪は後ろで一つ結びにはなっているものの、先端からほどけたせいで足下まで長く落ちてきていた。
地面についてしまう髪をうざったく思いながら、ジュダルはその髪を首に巻き付けると、仕方なくハイリアの元へと戻ることにした。
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