ごめんね、素直じゃなくて【アイナナ】R18*完結*
第1章 亡き母の夢
モモ先輩とユキ先輩は、トップアイドルRe:valeの2人組。
事務所の先輩になる。
2人とも気さくな人で、私たちをとても可愛いがってくれている。
特にモモ先輩は美樹の事を妹のように可愛いがってくれていてデビューしてまだ仕事があまりない時にライブの前座に呼んでくれたりした。
美樹は、まだデビューして半年しかたっていないから知名度は低いと思う。
それでも彼女の実力は、そこらへんにいる顔だけのアイドルとは違う。
歌唱力、ダンスパフォーマンス、すべてにおいて実力はある。
あとは私の売り込み次第なんだけど……
(1番重要なんだよね)
これからどうやって売り込みをかけるか……
頭を抱えている私の隣りで美樹は
「ん-!!生TRIGGERが見れる!!」
「めっちゃ楽しみなんだけど!!」
「エステ!! エステ行かないと!!」
素を晒してはしゃいでいる。
一応、アイドルだし他のスタッフもいるんだから少しは素を隠せよ
「美樹……少しは落ち着きなよ」
「え?! 落ち着いていられると思う?!」
思ってないけどさ
「だって生TRIGGERだよ?!」
「そーだよね」
「っ……生天!!」
わかりやすいくらいに頬を染め上げる美樹。
「天」の名前をだすと乙女のようにもじもじとしはじめる。
そう、美樹はTRIGGERの天が大好きなんだもん。