ごめんね、素直じゃなくて【アイナナ】R18*完結*
第4章 荒れるライブ前
「今日はよろしくな!」
「はい!! 今日は気合いをバッチリといれますよ!!」
「今日は……?」
「今日も!! 今日もですよ!三月さん!」
「美樹ちゃんは今日も元気みたいだねえ」
「みたいですね。朝から張りきってましたよ」
「お兄さん、ついていくのしんどいわ」
「大和さん……頑張って下さい」
ライブ前から疲れきっている大和さんがちょっとだけ気の毒に思ってしまう(本当に若さがないよね)
美樹は楽しそうに話をして盛り上がっている。
よかった、緊張はしてないみたい。
「なんだか今日は気合いが入ってるみたいだね」
「壮五さん!だって今日はTRIGGERの天がライブを見にくるんですよね?!」
「え?……そうなの?」
「言ってましたよ。天が……」
「え?……天にぃが?」
「ん? 天にぃ……?」
「七瀬さんは黙ってください!!……美樹さん、どういう事ですか?」
「一織さん……顔が怖い……」
「私の顔が怖いのはこの際どうでもいいことです。それよりTRIGGERのハイパー毒舌九条天がライブを観にくるんですか?!」
「え?……そう聞いたけど?(なに?一織さん、どうして怒ってるの?)」
「誰からの情報ですか?」
「ちょっ……顔ちかっ……」
「美樹さん!!」
ん?
一織さんの怒鳴り声?
「あー……イチの奴、なぁーにやってんだか」
え?!
なんで一織さんが美樹に詰め寄ってるのよ?!