ごめんね、素直じゃなくて【アイナナ】R18*完結*
第3章 過去夢
「あ~……懐かしい夢を見たな」
楽と恋愛をしていた頃の夢だ。
あの頃の私って純粋だったよね。
楽と一緒にいて、楽と笑って、泣いたり、怒ったりしていた。
毎日が楽しくて幸せだったあの頃。
高校時代から楽がデビューする直前まで一緒だったよね。
懐かしい思い出に浸りかけて
別れの原因まで思い出してしまいイラッとしてしまう。
「むかつく……!!」
まあ、いいや
忘れよう。
そうそう楽になんて会わないだろうし、会わなかったら楽の事なんて思い出さないし。
時計を見ると8時をまわっていた。
そろそろ起きて支度をしないと
今日はライブのゲスト出演をする日だもんね。
「ひぃぃぃいいい!!!!」
……?
隣りの部屋から悶え叫ぶ声が聞こえるんだけど……
美樹……どーしたよ?