ごめんね、素直じゃなくて【アイナナ】R18*完結*
第3章 過去夢
『おまえ、俺の事好きだろ?』
『相変わらず自信満々だよね。その自信はどっからくるんだか……』
呆れて笑う私の肩を抱き寄せる楽。
『こんないい男他にいないだろ?』
『さぁね……探せばいくらでもいそ……ンッ』
重ねられる唇。
それはとても甘くて優しい
そんな優しいキスなんかしないでよ
もっと楽に溺れてしまいたくなる。
そんな自分が何となくイヤで私は
『っ……おまっ……!』
『ざまーみろ』
楽の唇を甘噛みしてしまう
(一応、甘噛みだからね?ちょっと力が入りすぎてるかも知れないけど)
『ったく……素直じゃねーよな』
『ツンデレですから』
『ま、そんなおまえが好きだけどな』
『っ……』
恥ずかしくなるような事を平気な顔して言うよね
ほっぺが熱くなるわ。
赤く染まった顔を見られたくなくて、私は楽の胸に顔を埋めると包み込むように抱きしめてくれる。
本当に楽っていい男だよ
楽といるだけで私の心は乙女のように華やいでしまう。
好きすぎて怖いくらい。