ごめんね、素直じゃなくて【アイナナ】R18*完結*
第2章 TRIGGERの楽と天
「今日のライブ最高だったよー!!」
うわっ
モモ先輩ったらノックもしないでドアを開けちゃたよ。
それよりもどうしたらいいの?
天にも楽にも会いたくないんだけど。
特に楽とは会いたくない。
「今日のライブどうでしたか?」
「相変わらず龍はエロかったよ」
「……それ褒めてます?……?この子は?」
「この子がうちの可愛い後輩ちゃんだよ」
「はじめまして、美樹って言います」
「よろしくね、美樹ちゃん」
「龍さんって背が高いですね」
「そうかな? さ、中へどうぞ」
「ちょっ!!美樹、駄目だよ」
誘われるまま楽屋に入るんじゃない!!
「お邪魔しまーす」
「こらっ!」
私が止めるのも聞かずモモ先輩と美樹は楽屋に入っちゃうし……
どうしよう?
会いたくないけど、美樹をほっとけないし
(天との接触だけは避けたい)
ドアの前で躊躇していると、勢いよく美樹が私に抱き付いてきた。
「~」
「どうしたの?」
「……っ……天……」
「天……?」
「天が……(格好良すぎて死にそう)」
「天!!私の大事な美樹に何をしたの?!」
美樹が天に何か言われたと勘違いした私は、ずかずかと楽屋に入りこんでいってしまった。