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【イケメン戦国】sequels<R18>

第1章 真田幸村 両ルート恋度MAX特典「相変わらずの二人」


幸村「はぁっ ・・・はぁ・・・」


冷静さを取り戻そうと、荒い呼吸を繰り返す。


振り下ろされた刀は、男の肩の僅か上でぴたりと止まっていた。


怒りで我を忘れ、目の前が真っ赤になったような感覚。

何とか自分を取り戻したくて、思わずなおを見ると、



「・・・」


なおの瞳から、涙が一粒こぼれた。

その瞳が見つめる先は幸村ではなく、


幸村「・・・っ」


幸村が、視線の向けられた自分の足を見下ろす。



牡丹の胸飾りが、無残に踏みにじられていた。





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幸村「なお、起きてるか」


小さく聞こえる声に、


「うん」


答えると、静かに襖が開く。



幸村「悪い。起こしたか」

「ううん、起きてた」


布団の上で身を起こしたなおの脇へ、幸村が腰を下ろした。


幸村「・・・」


触れていいものか、動けずにただなおを見つめていると、


「ごめんね、また助けてもらっちゃって」

「バカ、何でお前が謝るんだよ!」


強く抱きしめると、なおの腕がそっと幸村の身体に回される。


幸村「怖い思いさせて、ごめん」


声が震えた。


幸村「俺の傍にいれば、もしかしたらまたお前を危ない目に遭わせるかもしれない。だけど・・・」


首筋にかかる幸村の声が、熱い。


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