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【イケメン戦国】sequels<R18>

第1章 真田幸村 両ルート恋度MAX特典「相変わらずの二人」


「ん・・・」


ゆっくりと目を開けると、そこは薄暗い小屋のようで・・・


「痛っ」


身体を起こそうとして、バランスを崩す。


埃っぽい汚れた床に、手足を縛られ、なおは横たわっていた。


(ええ・・・っと 確か・・・)



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お城に帰ったら、みんなにお茶を入れて、栗団子も振る舞って、そしたら幸村、きっと喜んでくれるよね


『お嬢さん、ちょっと』


え、私?




そうだ、その声に振り返ったら・・・




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男「目ェ覚めたか」


なおの近くにしゃがみ込んだ男が、にやりと笑う。


男「昨日は世話になったな」

「あなた、確か・・・! どうして・・・」

男「俺だけあの場から逃げ出した。だが、仲間を見捨てたわけじゃねえ」


男の指がゆっくりと伸ばされ、


男「お前を人質に、あいつらの解放を要求する」


なおの顎を捉えた。


男「聞けばお前、真田幸村の女らしいな。いずれお前を利用し、仲間を取り戻す、と思ってた矢先、早速街をぶらぶら歩いてやがった。昨日の今日で、随分呑気な女だな」

「・・・っ」

男「ま、そういうわけで、お前にも協力してもらう。そうだな・・・」


男の目に留まったのは、なおの胸元。

顎を掴んでいた手がゆっくりと下がる。


「あっ、だめ・・・!」


その花飾りを奪うと、立ち上がる。


男「これと一緒に文を届ければ・・・」

「やめて、それは大事なものなの! 返してっ」


身をよじり、何とか男の足元まで移動しながら、


「お願い返して・・・もうこんなこと、やめてください。罪に罪を重ねるような、こんな事・・・」


見上げるなおの目は潤み、悲しみよりも悔しさを強く滲ませていた。


男「大人しくしてろ!」


僅かに体を起こしたなおの肩を思い切り突き飛ばす。


「きゃっ!」


(どうしよう・・・  幸村・・・っ)




勢いよく倒れ込んだなおをじっと見下ろす男が、ふと、もう一度しゃがみ込む。





男「まぁ、そんなに急ぐこともないか」

「え・・・何・・・」



着物の裾が乱れ、露わになった白く細い脚を、男の手がそっと撫でた。





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