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【イケメン戦国】sequels<R18>

第4章 佐助 二人の恋心「特別ストーリー」


「!?」


突然のことに、なおの肩が僅かに跳ねる。


(気のせい・・・かな)


目の前では幸村が夢中で話し続けている。

謙信と信玄の笑い話、先が気になる、けど・・・


「!!!」


勘違いではない。

何かが、否、誰かが膝に触れている。


何とか相槌打ちながらも、ちらりと佐助を見遣る。


佐助「・・・」


佐助もまた、無表情で幸村の話を聞いている。目線は真っ直ぐ、幸村で。


(え・・・佐助君、だよね?)



膝に触れている指先。

軽く撫でるように動き、それが腿へと徐々に移動して、


「わっ・・・」


思わず小さく声が出る。


幸村「あ? どうしたなお?」


「ううん、 あの・・・なんでもない」


慌てて首を振り、幸村に微笑む。


幸村「でさー、そのあと謙信様が箸を鼻の穴に・・・」


話が全く耳に入ってこない。



「・・・っ」


そっと佐助の顔を伺う。


佐助「・・・」




一瞬眼鏡が光ったのは、気のせいだろうか。






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「あ、あのっ」


思い切って声を上げる。


「ごめん、ちょっと飲みすぎちゃったみたいで。お水飲んでくる」


そう言って立ち上がると、


幸村「お前顔真っ赤だぞ、大丈夫か?」


幸村も立ち上がろうとする。


幸村「場所分かるか?ついて行ってやる」

「大丈夫、佐助君に教えてもらってるから」


慌てるようにして部屋を出る。


早足で廊下を進みながら、


(どうしよう、てゆうか佐助君、何であんなこと・・・)


胸の鼓動が頭の中にまで響く。


(とにかく、お水飲んで少し落ち着こう!)





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幸村「佐助、もっと飲むか?」

佐助「いや、俺はもういい。それより・・・」

幸村「じゃあ、そろそろお開きにするか」

佐助「え・・・」


ゆっくり立ち上がり、佐助を見下ろす。


幸村「行ってやれよ、なおのところ。心配だろ?」


手際よく辺りを片づけ、さっさと出て行ってしまった。



佐助「・・・友人を侮っていた」



幸村は気付いてる。


もしかしたら、俺自身より先に気付いていたのかもしれない。



この気持ちに・・・




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