• テキストサイズ

【イケメン戦国】sequels<R18>

第4章 佐助 二人の恋心「特別ストーリー」


幸村「あいつは理屈でものを考え過ぎだ」


幸村はのんびり廊下を歩く。


佐助のなおを見る目、態度、全てがそれを表していた。

それと無く聞いても、『同郷の友人』だとしか言わない。



けどなー・・・


幸村「どう見ても友人に向ける目じゃねーよ、あれは」



早く帰れと視線で訴える佐助が面白く、つい長居してしまった。


あの様子なら、もう本人も自覚しているだろう。




夜の冷え切った空気に思わず身震いする。


幸村「俺にはいつ春が来るんだろ・・・」





-------------





佐助「なおさん、大丈夫?」

「っ!?」


突然後ろから声がかかり、驚く。


「あ、 さ、佐助君・・・」

佐助「お酒、結構飲んでたから」


なおに歩み寄り、顔色をうかがう。


佐助「顔、赤い」

「あっ、これは、・・・大丈夫、そんなに酔ってないよ」


笑顔は見せるが、目は合わせられない。


指で膝に触れられた感覚が甦り、余計に顔が熱を持つ。

炬燵で寄り添っていた時の、回された腕の重み。

見つめる眼差しが・・・


「わ、私っ、そろそろ失礼しようかなぁ!? また遊びに来るねっ」



脇をすり抜けようとしたなおの身体を、佐助の腕が抱き留めるように捕まえる。


佐助「送っていく。  と、いつもなら言うところだけど」


そのまま背後からそっとなおを抱き締めると、


佐助「帰せないんだ、今夜は」

「えっ  あの・・・」

佐助「俺も酔ってはないと思う。けど、顔が熱い」




なおの耳元で、囁くように佐助が続けた。


佐助「友達だと思ってたんだ。現代から来た、大事な仲間だって」


佐助の腕に、力が籠る。


佐助「なおさんを守ろうと・・・どんな時でも助けてあげられるように、なおさんの為にって・・・」

「・・・っ」


耳にかかる佐助の声が、なおの顔をより紅潮させる。


佐助にもきっと伝わってしまっているだろう。

こんなに胸が音を立てて、身体が震えてしまうくらいなのだから。










/ 31ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp