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【イケメン戦国】sequels<R18>

第4章 佐助 二人の恋心「特別ストーリー」


佐助「なおさん・・・」


肩に回された腕に僅かに力が込められる。


「・・・っ」


見つめ合う二人の顔が更に近づき、


(うそ、これって・・・)


なおの心臓がバクバクと動き、寒さも吹き飛ぶ。


顔が熱い。



このまま、佐助君と・・・




佐助「まずい」


突然佐助の腕がなおの肩を押し、身体を離す。

寄り添うようにして座っていた佐助が瞬時に体をずらし、なおとの間に距離を作った。


途端に、二人の間を冷たい空気が満たす。


「あの・・・?」

佐助「なおさん、顔が赤い。バレる・・・」


言い終わらないうちに、突然襖が開いた。



幸村「佐助、邪魔するぞー」

「っ!!」


笑顔を浮かべた幸村が姿を現す。手には酒と杯。


幸村「今日は冷えるなー。なおも来てるっていうから、一緒に一杯やろうと思ってさ」


屈託のない笑みを浮かべ、当然のようになおと佐助の間に腰を下ろす。


幸村「しかし、お前が作った炬燵は最高だな!」


布団を引き寄せ、幸せそうに温まる。


佐助「・・・」


一瞬眼鏡が光ったのは、気のせいだろうか。





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幸村「それで俺は信玄様に言ったんだよ、いい加減にしてくださいって」


空いた杯に酒を注ぎながら幸村が饒舌に語る。


佐助(早く帰らないかな)


ちらりとなおを見遣ると、頬を赤く染め、にこにこと幸村の話を聞いている。

いくらか酒を飲んだなおの目はやや潤み、火照った顔が愛らしい。


そしてその笑顔は今、幸村に向けられている。


佐助(面白くないな)


なおの意識が幸村に向いている、それだけでイライラしてしまう。


この感情は・・・


酒のせいであまり頭が回らない。けど、多分きっと。


佐助(確かめてみよう)



炬燵の中で、そっと佐助が手を伸ばす。





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