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【イケメン戦国】sequels<R18>

第3章 上杉謙信 謙信誕生祭~抑えきれない感情~


(またしても話が違うよ・・・佐助君)


なおは緊張で体が強張り、硬く握りしめた拳を膝の上に、正座していた。


謙信「何故そんな顔をしている。おまえ自ら出向いてきたというのに」

「そうです、よね・・・」


向かい合う二人のほかに、この部屋には誰もいない。

宴など開かれておらず、通されたのは謙信の部屋。



謙信「で、何の用だ」


無表情で酒を煽りながら、俯くなおを見据える。


「あの、ですね・・・」



言ったらどうなるんだろう。

安土城に住んでいて、織田側の人間だと・・・


そっと顔を上げると、真っ直ぐ突き刺さる謙信の視線とぶつかった。


「・・・やっぱり、またの機会に」


腰を上げようとするなおに、


謙信「待て」


鋭く言い放つ。


謙信「お前のその思いつめたような顔・・・理由は何だ」

「いえ、大したことでは」


酒を飲み干し杯を置くと、


謙信「そばへ来い」


自分の横へ、目線でなおを促す。


断れない程に張り詰めた空気。

なおは恐る恐る近づく。


謙信「話があって来たのだろう。さっさと済ませろ」

「・・・っ」



言えばきっと、二度と会えない。

それどころか、この場で斬られ・・・





謙信「お前が言えないのなら、俺から言ってやろうか」


杯を酒で満たしながら、こちらも見ずにそう告げる。


謙信「お前がどこの人間か」

「!!!」


目を見開き、咄嗟に身構えるなおに、ゆっくりと視線が向けられる。


「もう一度聞こう。お前は何を言いに来た?」




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