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【黒バス】短編集-R18-
第5章 紫原 敦
「アンタ、嘘つくと視線合わなくなるよね……」
一瞬、ビクッと震えるが、やっぱり視線は合わない。
「なんで、ホントの事言ってくれないわけ? 俺って、そんなに頼りない?」
登校時刻を過ぎた昇降口は、俺たちしかいない。
「アンタが色んな奴と遊んでそんなボロボロになるくらいなら……――――」
「えっ? ちょっと、最後、聞こえなかった」
「あぁ!! もぅ!!」
俺はボロボロの彼女を力いっぱい抱きしめた。
「うへっ!? ちょっ、敦、痛いよ……」
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