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【黒バス】短編集-R18-

第5章 紫原 敦




 それから1週間、アイツは学校に来なかった。

 別に、俺には全く関係ない……。
 ……ない、はずなのに……。



「敦、最近調子が悪いみたいだけどどうしたんだい?」
「別にぃ……」


 外周中に室ちんがそんなことを訊ねてきた。
 俺はいつも通りしているはずなのに、室ちんには違って見えるらしい。


「もしかして、千穂さんのこと?」
「はぁ!? ちげぇし! あんな奴、俺には関係ない!!」


 俺が急に声を荒げたせいで、一瞬静まり返った。


「コラ! 一年何やってる!!」

 前を走る先輩たちが大声出してる。


「今日は帰る……」
「あ、おい! 敦!?」


 引き止めようとする室ちんの言葉を背中に受け、俺は練習着のまま帰宅した。

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