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【黒バス】短編集-R18-

第5章 紫原 敦




 アイツと室ちんが楽しそうに話してる。
 室ちん、アイツの事知らないのかな……。

 俺は少し離れて、まいう棒を食べながらそう思った。


「敦って、いっつもお菓子食べてるのに全然太らないよね~?」
「……」
「千穂さんは運動とかしてないのに、スタイルいいよね?」
「帰国子女は女を口説くのが自然だねぇ♪」
「べっ、別にそう言うつもりで僕は言ったんじゃ!?」


 室ちんはアイツのペースに流されてて……ムカつく。


「室ちん、ワックでご飯食べよ」
「じゃあ、私はこのまま帰るね!」
「千穂さんも一緒に来れば?」
「私は大丈夫! うち帰ったらすぐご飯なんだ」
「そうか、じゃあまた」
「じゃあね~♪」


 アイツは点滅する信号を走って渡っていった。

 
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