第5章 紫原 敦
部活の後、室ちんと帰ってると校門のところでまたアイツに会った。
「あ~つ~し~、一緒に帰ろ♪ 氷室君もね♪」
「なんだ敦、彼女が居たなんて聞いてないぞ?」
「は!? いくら室ちんでも、そんなこと言うと、捻り潰すよ?」
「やっぱ、二人は名コンビだね♪」
「アンタも、あんまり調子乗ると女とか関係なく捻り潰すよ?」
「ご、ゴメンて……」
「コラコラ敦、女の子に手を上げちゃダメだぞ?」
「そーだそーだ!」
室ちんの後ろに隠れて、ホント何がしたいんだよ。
結局、俺たちは三人で帰る事になった。