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【黒バス】短編集-R18-

第3章 日向順平




 中庭まで千穂を連れ出した。

「なぁ、伊月から聞いたんだけど……」
「なんで、日向君……?」
「ん?」
「もう、私の顔も見たくないって……」
「はぁ?」


 昨日の告白をどう聞いたらそんな風になるのか……。


 話をよくよく聞いてみると、千穂の中では俺がフッたことになっていた。


「あーもー!! 今度は忘れるな! ちゃんと聞け!!」
「うん……」
「俺はお前が、千穂が好きだ! 俺をもっと頼ってほしい! あわよくば名前で呼んで欲しい……が、それは任せる! 答えは急がないし、千穂のタイミングで教えてくれれば構わない」


 俺は捲し立てるように告げた。
 これが告白なのか?とも思ったが、俺の中の精いっぱいの告白なのだ。

「日向君」
「おう……」
「私も、「おぅ! 日向! 千穂ちゃん♪ 何してんの~?」


 空気の読めないコガと、その後ろでアタフタしている水戸部がやってきた。

「コ~~~ガァ~~~!!」
「え? なに? 俺、また地雷踏んだ!?」

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