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【黒バス】短編集-R18-

第3章 日向順平





「俺の事は日向君なのに、なんで伊月は名前で呼ぶんだよ。なんでアイツとばっか楽しそうに話すんだよ!!!」
「じゅんぺ「俺が呼ばしてるみたいで気に食わね!!」
「……」


 完全に八つ当たりじゃないか。
 千穂に嫌われてしまう。
 わかってはいるのに俺の口は止まらない。


「今日だって、ホントは2人で出かけたかったのに、アイツが着いてくるし。リコまで出てきやがって、マジ訳わかんね」

「ひゅう「俺の気持ちわかってんのにアイツ邪魔しやがって、最後になってファイトだとか、なんなんだよ、なにがしてぇんだよ?」

「日向君!」
「あぁ!? ……あ、……ぃゃ、……わりぃ……」

 目の前に立つ千穂の瞳には涙が浮かんでいた。

「日向君……今日、私凄く楽しかった、でも、今の日向君のせいで台無しになった」
「……」
「私、日向君と一緒に出掛けられるって思って凄く楽しみだったんだよ? それなのに日向君は全然楽しそうじゃないし」
「そんなこと、「今私が喋ってるの!」

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