第3章 日向順平
「たくっ!?? どういうつもりだよ!? こっちがどんだけ心配したと思ってんだよ!??」
「だって、二人とも急に居なくなっちゃうから~」
「「居なくなったのはお前だ!!」」
「へへっ♪ またハモった~♪」
「ダァホ!! あんま心配かけんな!」
「ご、ごめん……」
中央インフォメーションで無事千穂を回収した俺と伊月とリコは4人でレストランに入った。
「千穂ちゃん、迷子放送の仕方よくわかったね?」
「こいつ、迷子になるとすぐこっちを呼び出すんだよ」
「だって、気付くとみんないなくなってるんだもん、雪山でも遭難したときはむやみに動くなって言うでしょ?」
「千穂にとってはどこでも雪山なんだな」
「ちっ、ちがうも~ん!!」
俺たちは部活の事や日常の他愛もない事、いろんなことを話し、笑った。