第2章 火神大我【R18】
「か、火神さん……こっちは教室じゃ、んっ!??」
火神さんは自分のクラスとは違う教室へ入った。
そこには各教室から集められた椅子や机が所狭しと並べられていた。
教室へ入るや否や、火神さんは貪るようなキスをしてきた。
私は急なことで何が起こっているのか理解することが出来なかった。
「んっ……ふぁっ……んぅ……」
お互いの息が上がるくらい長いキスの後、火神さんは私をぎゅっと抱きしめてきた。
「かっ、火神さん……苦しっ……」
「黒子は黙ってろ……」
「…………」
私たちはしばらくそのままじっとしていた。
「火神さん……?」
しばらくして火神さんの腕の力が弱まったので彼を見上げてみた。
「ホント、そっくりだよな……」
「兄妹ですから……」
「……お前、……さっき感じてただろ?」
「!? そ、そんな事……急に触られたから……つい、声が……」
「ふ~ん……」
「…………;」
火神さんの笑顔が黒く見えたような気がした。