第2章 壁外調査
「今度こそやります!!おれが奴を!!」
エレンが叫ぶように訴える。
だが、それをエルドさんが却下する。
「だめだ!!」
だが、エレンも負けじと言い返す。
「おれも戦います!」
今、一番いい最善策は·····
『エレン、先輩方に任せよう』
「ノエル!?お前まで!!」
『わたしも残る。エレン、あなたに死なれては調査兵団のみんなが、リヴァイ兵長が困る』
わたしがここまで言うとエレンは何も言い返せなくなったのか、黙った。
「ノエル!お前も行くんだ!」
『なっ·····!どうしてですか!?』
わたしだって戦える。
リヴァイ兵長のためにも戦って女型を殺す。
エレンはともかく、わたしなんて死んでも誰も困らない。
「お前はエレンを死守しろ!命令だ!」
しばらくの間、エルドさんとの睨み合いが続いた。
『っ·····!エレン!行くよ!』
わたしの負けだ。
『どうか皆さん、ご武運を!』