第2章 壁外調査
「中列だけこんな森の中に入っていたら巨人の接近に気づけません!」
隣で馬を走らせているエレンがリヴァイ兵士長に訴えかける。
エレンだけでなく周りの先輩方もおそらく、現状を把握出来ていないだろう。
だが、そんなもの考えたって分かるはずがない。
今はリヴァイ兵士長の指示に従うしかないのだから。
ドドッドドドドドドッ―――····!
何かが迫ってきている。
周りの先輩方が後ろを振り向き、叫ぶように言う。
「速い!追いつかれるぞ!!」
「兵長!立体起動に移りましょう!!」
後ろでは、迫ってきた女型巨人と戦っている兵士がいる。
今、この瞬間に兵士がまた死んでしまった。
でも、それでも····!