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【鬼灯の冷徹】ダイアード災厄

第11章 それぞれ還る道


そこからのスケジュールは、濁流の如し。


白澤様に作ってもらった薬を飲んで地獄巡り。

火車さんというすごいでっかい猫さんのバイクに乗せてもらって空を一回り


そのバイクがまた、すごく凝っていてとにかくカッコいい


サイドカーに乗せてもらい、超高速で景色を飛ばす


その速度に競争をしかける様に、本来の姿に戻った白澤様に乗った鬼灯様が追って来る。


ムチよろしく金棒を白澤様のおしりに打ち下ろしながら。


スチームパンクの世界が好きだという火車さんに、
その中で今トレンドのモチーフを教えてあげたら

すっごく喜んでくれた。


そのあとは、地獄で人気上昇中のアイドルのライブを見に行く。

桃太郎さんのお供だった白い犬のシロちゃんが大ファンだという事で、合流する。


意外に現世風のそのライブに、熱狂して見入る。


それから地獄の花街で休憩してから、鬼灯様の飼育している金魚草を見に閻魔殿へ。


金魚草の飼育?と疑問に思っていたけど、実物を見てすぐ納得

小さいのが一匹くらいなら可愛いいかもしれないけど
あたり一面にびっしりと。かなりデカい物もいる・・・

不気味な泣き声すらしているし・・・



白澤様が漢方の研究の為にといくつか採取していたけど、
まさか私の飲んでる薬に入ってないよね・・・!?

それから、獄卒の茄子さんという子鬼がアートショーを披露してくれた。
白い紙にサラサラと筆を走らせ、まじないを書ける。

ふっと息を吹きかけると、紙に描いた絵が目の前で具現化する。

正直不気味な絵が多かったけど、その迫力に圧倒される。

「えへへこの技ね、白澤様が教えてくれたんだよ」

「茄子君は筋がいいね。普通はなかなかできないんだよこの技」



「実際この技編み出したコイツが出来てないですからね」


白澤様もやって!とお願いしてみた事を、今では後悔している。

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