第9章 地獄篇 R18
そのままぐいと抱きすくめられ
鬼灯様の唇がかすかに耳に触れる
「先ほど、貴方の肉体がどれくらい持つのか調査に行った 方が戻ってきました。
・・・今日を入れてあと3日、だそうです」
「あと、3日・・・」
「貴方が生きる事前提での話なら、あと三日で私たちはお別れです。
その前に、貴方にちゃんと言葉にして伝えたいのです。
貴方を、お慕い申しております
抱きしめられたまま
それでもしっかり耳に届いたその言葉。
「鬼灯様・・・」
「もしイヤなら・・・言ってください。私は貴方を無理に組み敷きたくはないです」
ほんのわずかに不安が混じったようなその声に、思わず身体を抱きしめ返す
「それが答えという事で、良いんですね?」
少し体を離し、真っ直ぐ見つめられる。
あと3日の恋でもいい。
それまで精一杯この世界と、鬼灯様と繋がっていられるのなら・・・