第6章 錆びた扉の桃源郷 ※R15くらい
「じゃあまず、今後の生活の事を考えようか」
鬼灯様を見送り、お茶の片付けが終わったところで本題が始まる。
「まず、住むところね。これなんだけどさー、」
言いにくそうに白澤様が桃太郎さんに困ったような顔を向け
る
「多分俺、白澤様の考えてる事わかりますよ。この家意外に手狭だし、だからと言って居間あたりに寝てもらうのもどうかと思うし、だからと言って白澤様の部屋で寝てもらうなんて一番最悪ですよね」
「・・・言うね桃タロー君。でも大体そうなんだよね。
これは僕からちゃんとお願いするべきだね、桃タロー君、一時的にこの家から出て行って貰えないだろうか?
あの糞鬼は気に食わないけど、やっぱ任された以上は槐ちゃんを護る義務があると思うんだ」
頭を下げて桃太郎さんに両手を合わせる
「やめてくださいよ白澤様。神様が拝んじゃだめでしょ。
それに、それが一番の得策だと俺も思います。アンタの女癖の問題を除けば」
最後に毒を吐きながらも、笑顔で了承してくれる桃太郎さん
「ホント、すいません、私のせいで・・・」
私は下を向いて頭を下げるばかりだ。