• テキストサイズ

[名探偵コナン]マティーニにお砂糖を

第22章 それは2人だけの秘密/コナン


(それは2人だけの秘密)

ジンからもらったAPTX4869の資料をぱらりと捲る。

蘭ちゃん曰く、新一くんが姿を消した日とコナンくんが現れたのは同日。
そしてあの美術館でのコナンくんの電話の様子。
工藤新一=コナンくんという図式は容易に仮定できた。

資料の動物実験の項目。
一度斜め読みしただけで引き出しにしまい込んだままだったそれを引っ張り出した。
前回読んだ時に”幼児化”という文字を見かけた気がしたのだ。

資料を捲ることおよそ15分。
32ページ目にそれはあった。
1体のマウスが投与後に幼児化、他の4体は死亡と書いてある。
その周辺の項目も読んではみたが、幼児化したマウスはそれ1体だけだった。しかし1体でも十分だ。可能性があるのならば。

資料の表紙に印字された”APTX4869”という文字を指で辿る。
体が幼児化する可能性のある薬。
それが本当なら若返りも夢ではない。不治の病と言われている病気の治療にも繋がるだろう。

医学界の未来の為に、と携帯を掴んだ。











「あ、もしもしコナンくん?さくらです。この間はありがとうね。あはは、こちらこそ。そうそう、近々時間もらえないかな?ちょっと聞きたいことがあって。…うん、じゃあうち来る?マンションの下に着いたら連絡ちょうだい。はーい、じゃあ待ってるね。」
/ 239ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp