• テキストサイズ

[名探偵コナン]マティーニにお砂糖を

第20章 (番外編)ハロウィン


(ハロウィン)

自宅でのんびりと読書をしていた時だった。
玄関のチャイムが鳴る。そういえば通販で本が届く予定になっていたっけ。何の疑問も持たずに玄関へ向かう。
今思えばきちんとインターホンで確認しておくべきだった。

「はーい。」
印鑑を片手にドアを開けるとそこには少年探偵団の3人。
それぞれ魔女、ミイラ男、吸血鬼の格好をしている。

「「「トリックオアトリート!!」」」
「お菓子くれないと」
「イタズラしちゃいますよ!」
「俺はお菓子じゃなくてうな重の方が嬉しいけどな!」
「元太くん、それじゃハロウィンになりませんよー。」

完全に予想外の来客に思考が停止する。状況が理解出来ずに印鑑を持ったまま固まっていると、後ろからコナンくんと哀ちゃんがぴょこんと顔を覗かせた。

「ごめんねさくらさん、驚かせるつもりはなかったんだけど…。」
「ほらあなた達、さくらさん困ってるじゃない。」

2人の声にようやく状況が把握できてきた。仮装した子供、トリックオアトリート、お菓子くれなきゃイタズラするぞ。このキーワードから導き出されるものと言えば…

「あ、あーハロウィン、ハロウィンね今日!」
下駄箱の上に置いてあるカレンダーを確認する。今日は10/31、間違いなくハロウィンだ。

「そうなの!」
「だから僕達みんなの家を回ってるんです。」
「こんなにお菓子もらったんだぜ!」
元太くんが手に持った紙袋を見せてくれた。
キャンディ、クッキー、お煎餅、ポテチ…色とりどりの包装紙が見える。
/ 239ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp