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[名探偵コナン]マティーニにお砂糖を

第6章 食後の/ベルモット


(食後の)

仕事が終わり、ロッカーで着替えているとポケットの中で携帯が震えた。
見ると見覚えのないアドレスからで、不審に思いながらもそのメールを開いた。

『お仕事お疲れ様。この後お暇かしら?一緒にディナーでもどう?』

さらにスクロールを続けると ベルモット と署名が入っていた。

アドレス教えてただろうか、とか、なぜ私の仕事が終わる時間を知っているのか、とか疑問はたくさんあったがそれは会った時に聞くとこにしよう。

『もちろんです。もう少ししたら病院出ますね。』

手短に返信をし、着替えの手を早めた。



病院を出るとすぐに、大型バイクに跨ったブロンドヘアの女性が目に付いた。
ヘルメットを脱いでこちらへ歩いてくるのは間違いなくベルモットさんだ。ヘルメットを脱ぐ動作さえも絵になるのはやはり女優だからだろうか。

「お疲れ様。嫌じゃなかったら後ろに乗って!」

そう言って彼女は手に持ったヘルメットを投げて寄越した。ふわりと彼女の香水の香りが漂った。

放られたヘルメットを受け取ると、お礼を言ってハーレーの後ろに跨る。

「イタリアンはどうかしら?最近お気に入りのお店があるの。」
「いいですね、楽しみです!」
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