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[名探偵コナン]マティーニにお砂糖を

第5章 デート、のようなもの/ジン



初めて入る店内に、ついキョロキョロと見回してしまう。
上品な服や靴、カバンなどが所狭しと並んでいる。
華美すぎず、かといってシンプルすぎないデザインが多い。どれも私の好みのものだ。

ジンが立ち止まったのはパーティードレスなどが陳列されている一角。
好きなの選んで試着してこい、と顎で試着室の方を指した。

突然そうは言われても…ととりあえず手近にあったドレスを数着手に取ってみる。
どれも素敵ではあるけれど、イマイチぐっとくるものがない。

悩みあぐねていると奥から店員さんが近づいて来た。
「何かお探しですか?」
「パーティードレスを…でもどれも素敵で迷ってしまいますね。」

店員さんはそうですね…と言いながらドレスのラックの間を往復していたが、突然何かを思い出したような顔になり少々お待ちくださいと言い残してバックヤードへ戻ってしまった。

残された私は手持ち無沙汰に靴やバッグのコーナーを眺めていたが、程なくして彼女は一点のドレスを持って戻ってきた。

「こちらいかがでしょう!まだ店頭に並べてない新作なんですが、絶対お似合いになると思います!」

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