第24章 新たな共犯者/コナン、灰原
がばりと布団から跳ね起きた。
びっしょりと汗をかいている。
こんな夢を見たのも全て工藤くんのせい。
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『オメーに言っとかなきゃならねーことがある。』
そう言って工藤くんから電話がかかって来たのが2日前。
『さくらさんにバレちまった、俺が工藤新一だってこと。』
「はぁ!?あなた何言ってるの!?」
夜中だと言うのについ大きな声を出してしまった。隣の部屋で眠る博士を起こしてしまわなかったかと心配したが、規則正しいいびきが聞こえてきて胸を撫で下ろす。
「信じられない!まださくらさんが奴らの仲間じゃ無いって確定したわけじゃないのに。迂闊すぎるわよ!」
少しばかり声のトーンは落としたが、工藤くんを非難することはやめない。私達、ひいては関わった人達全員の命に関わることなのだから。
しかし次に電話から聞こえて来た言葉に、耳を疑った。
『ああそれな、さくらさん、オメーの予想通り奴らの仲間だったぜ。』
「はぁ!?」
思わず上げてしまった先ほどよりも大きな声に、隣の部屋からガタンと物音がした。
「何事じゃ!?」
ああ、結局博士を起こしてしまったみたいだ。
明日の朝、起きたら謝っておかないと。