第6章 [黒子のバスケ]出会いは突然*★青峰大輝★
「でも意外だったな~」
「ん?何が?」
「さっきさんがさ、一目惚れ発言した時の青峰くんの表情だよ~」
「表情?」
「そ、あ~んな顔した青峰くん初めて見たかも」
「ウソ?!そんな事言われたら期待しちゃうからやめてよ~」
「いやいや、期待しちゃっても良さそうだよ?長年一緒に居る私の勘だけど──……」
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「よ~し、今日はここまでにしよか~」
『お疲れ様したぁ!!!』
「どや青峰、久しぶりの部活は」
「どうもこうもねぇよ。」
「まぁええ、今日はお前の人間らしいとこ見れたからラッキーっちゅうこっちゃ」
「なんだよそれ、意味分かんねぇ」
「そのうち嫌でも分かるて!」
今吉さんはそう言い放った後、に手を振って体育館を出て行った
あー疲れた…
さっさと帰るか
「あ、大ちゃん!!!ちょっとどこ行くの?!」
「帰るんだよ。ってかその呼び方やめろって言ってんだろ?!」
「ごめん、ごめん!そうそう私監督とミーティングあるから、ちゃんとさん送ってってよ~?」
「あぁ?んでオレが送らなきゃなんねぇんだよ!」
そう言いながらの方へと視線をやると
おい、なんつー顔してんだよあいつ…
「あー、分かったよ!送ればいいんだろ!!」
「おい、青峰ぇ!どうせ片付けしねぇんだからさっさと彼女送ってってやれ」
クソ若松め。
これ以上ゴチャゴチャ言われるのも煩わしい
「おい、お前!すぐ戻るからそこで待ってろ」
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そしてオレは絶対占い最下位で厄日の一日を終えた
今思えばこの日から気になっていたのかも知れない。
確実にオレの中に根付いた想い
今までの女に対してとは違う何か…
それからというもの
自分の気持ちに気付かず、
中々素直になれなかったのに
それでもオレを見放す事は無く
気が付くとはいつも側に居てくれた
そう、誠凛との試合に負けたあの日も…
あの時からだ、自分の想いを認めたのは。