第6章 [黒子のバスケ]出会いは突然*★青峰大輝★
で、結局オレはに促され
無理矢理、そう無理矢理だ
久しぶりに部活の練習に顔を出した
いつもと違うのは、
さつきと仲良くなったが体育館の片隅でオレを見ている事
「ちっ、気が散って仕方ねぇ…」
そりゃーオレだって女に好意を持たれなかった訳じゃねぇ
中学ん時はそれなりに告られたりした事もあったし
でも何かわかんねぇけど
バスケしてる最中にこんな事考えんのは初めてか…?
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「ねぇ、さん?」
「ん?」
お兄ちゃんの取り計らいで、何とか部活を見学させてもらう事になった私は、大好きな青峰くんのバスケしてる姿をこれでもかって位見ていた
青峰くんの幼馴染のさつきちゃんは、それはもう可愛くてスタイル良くて、少し隣に並ぶのが嫌になる位の女の子
最初は付き合ってるのかと思ったけど、お兄ちゃんから違うって聞いて、どれだけ安堵したか…
「大ちゃ…違う、青峰くんに一目惚れって言ってたけど、あの人…性格が相当ひねくれ者のちんちくりんっていうか」
「ハハッ!ちんちくりんって、面白い…」
心配してくれてるのかな?
「実は何回か話した事はあったんだ」
「そうなんだ~。でも凄いや、あんな無愛想なガングロに話し掛ける女の子なんて、さんもただ者じゃ無さそう」
そう言って私に微笑みかける
私もそれに応えるように笑って見せた
「何か心配しなくても大丈夫そうだな~」
『心配?』と私が聞くと、『さんになら言っても良いかな…』と言って、中学の時から今まで何があったのかとか、青峰くんの事を教えてくれた
少しだけ胸のつっかえが取れた気がした
どうしてあんなにもバスケ大好きオーラを放っているのに、部活サボってたのか気になってたから…
「色んな事があったんだね…」
「まぁね~、私も放っておけなくて一緒に来ちゃったってわけ」
「分かる分かる!私もね~……」
お返しに私とお兄ちゃんの事も少し話してあげた
「ふ~ん、あのキャプテンがねぇ…ふむふむ。」
「あ、内緒だよ?言ったのバレたら怒られちゃう」
「もちろん!じゃぁ青峰くんにも私が言った事は内緒ね♪」
「おっけー」