第6章 [黒子のバスケ]出会いは突然*★青峰大輝★
「ふざけんなよ!サボってんのにわざわざ行くバカいるかよ!!」
「ダメだよ!!」
そう言ってオレの腕を勢い良く掴むと、引っ張る様にして更に体育館の方へと連れて行こうとする
無理矢理振りはらっても構わないはずなのに
なぜかそうしないオレもバカなのかも知れない
「あ!大ちゃんっ!!」
「げっ…さつき」
「えーっとぉ、こちらの子は?」
「いや、なんつーか別に知り合いっつーの?」
そうオレが答えた時、さつきの後ろから
こうゆう時に会うと一番めんどくさい人が歩いてくるのが見えた
“今吉翔一”
「おぉ!やないかい、お前なにしとんの」
うそだろ?知り合いかよ
「お兄ちゃん!」
──『おにいちゃん?!』──
さつきと同時に声を荒らげた
「いやいや、お兄ちゃん言うてもアレやで?ほんまの兄貴ちゃう、まぁ青峰と桃井みたいなもんや」
「はぁ…」
納得した様子のさつき
ツッコミ所満載なのは後でコイツに聞くとして…
「で、と青峰が何で一緒におんねん」
「ほら、前にお兄ちゃんの試合見に行ったじゃん?!その時なんだけど、私この青峰大輝くんに一目惚れしちゃったんだよね」
おいおい、何言ってんだコイツ…
この状況で言うとかありえねぇだろ普通
「えっ!ウソ本当?!青峰くんてばモテモテ~」
「モテモテっちゅうかなんちゅうかのぉ。恋愛なんかするタイプやないと思っとったんやけど、まさか青峰とはなぁ」
「じゃぁ自己紹介しなきゃ、初めまして!桃井さつきです!えっと~名前はさんだっけ?よろしくね♪」
「あ、どうも!こちらこそよろしくお願いします」
「ほな練習戻るで、青峰もせっかくやから部活出ろ!!待っとるで~」
「ちっ…、こうなるから嫌だったんだよ」
「あら?まんざらでも無いくせに、素直じゃないんだから」
「おい、だっけか?お前誰に向かって口き─」
「青峰くん!!それ以上さんに冷たくしたら怒るからね!!隠してるマイちゃんの写真集ぜーんぶ燃やしちゃうんだから!」
「オイさつき!!ちょっと待て!」
「あら~、行っちゃったね…」
何なんだよこの展開
今日の占いオレ最下位なんじゃねぇのか?
って緑間かよオレは…