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恋模様~黒バス・・・i7、うた☆プリ【短編集】

第5章 [黒子のバスケ]リア充なのは…★火神大我★






「じゃぁ素直に言ってみたらどうですか?」


「素直に?ケンカしようって?」

いやいや、そんな事言われてケンカするとか小学生でも無いでしょ…


「違いますよ。今さんがボクに相談している事を素直に伝えるんです」


「ええー!そんな事言ったら重いとかウザイとか思われちゃ…」


「結局それが君の本音ですよ」


そう言って飲み干したシェイクのゴミを持って立ち上がった

「ごちそうさまでした。面白い話が聞けて良かったです、そろそろ火神くんが迎えに来ると思うのでボクは帰りますね」


「え?!ちょっとまだ話終わってないんだけど!?ってか迎えって?」


「ここに来る時に呼んでおきました」


「う、嘘?!!!」


私が動揺してるのを横目に、黒子くんは“じゃぁまた明日学校で”と言いながら店を出て行った…


えっと───まだ解決してないんだけど…

って言うか黒子くんは何が言いたかったんだろ?


『結局それが君の本音ですよ』


私のホンネ?


『重いとかウザイとか思われちゃう』


のは嫌だ。

む、難しい…





「…い!おい!」


「うわぁ!!」


「うわぁ!じゃねぇ、ったくお前こんな時間に何してんだよ」


「それはその…」

いやーさすがにこの状況で、都合の良い言い訳なんて思いつかない

「相談にね、のってもらってたんだけど…。っ、とりあえず座る?」


「バカか、帰るぞ。送ってくから」


そう言って差し出された手



包容力のある雰囲気を振りまいてやってきた大我…



結局“ケンカしたい”とか言って、
怒らせる事が出来ない自分と、
ワガママをワガママだと思わない彼だから
ケンカしたくても出来ない───
になってるだけなのかな


友達の言ってた『爆発しろ』も、あながち間違いではないのかも


そう気が付くと、
黒子くんは私からの呼び出しの連絡が来た時点で、『爆発しろ』なんて思ってたかも知れない…



「私恥ずかしい事相談してたかも」


店を出た私は、少し先を歩く背中に向けてそう言った


「あ~?どんな恥ずかしい事言ったんだよ」





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