第5章 [黒子のバスケ]リア充なのは…★火神大我★
「こんな時間に呼び出してどうしたんですか?」
「ごめんごめん、そんな顔しないでってば~」
「ボクはいつもこんな顔ですけど」
うぅ…。相変わらずサバサバして絡みづらいんだから
「あーもう!ちゃんとシェイク奢ってるんだから怒らないでって」
「まぁいいです。で、どうせ火神君の事で相談したいとかそんな所でしょう?」
げっ…バレてるか。
それもそうだ、なんたって今私の目の前に居るこの超絶影の薄い“黒子テツヤ”彼こそが、私の恋愛を成就させてくれた恩人なのだから
「実はさ…」
私は最近の悩みを黒子くんに打ち明けた
内容はと言うと…
大我と付き合い始めてからもうすぐで1年にもなる
もちろん恋人同士がする事は一通り済ました
傍から見たらかなり順調だし、幸せなのだ。
だがしかーし!!
どんなラブラブなカップルでも、少なからず1年も付き合っていればケンカの一つや二つするものではないだろうか…
「はぁ。それで、さんは火神君とケンカをしたいと?」
「うん。本当はさ、ケンカしないとか普通は自慢出来る事なのかもしれないけど…」
「くだらないですね。」
「ぐっ…。くだらなくなんかないってば!だって大我ってば私がどんなにワガママ言ったって全然怒ったりしないんだよ?普通ありえないでしょ!?」
そう。火神大我の第一印象は
身長デカくて目つき悪いし、口もまぁまぁ悪い
完全に、恋人のワガママなんて聞きそうにないタイプ
なのに…
いざ付き合い始めたら
すっごい優しくて、気遣い出来て、完璧だったのだ。
初めは最高に幸せで、もうこれ以上ないって位大切にされてるのが嬉しかったのに…
人とはなんて欲張りなんでしょう。
「なんかさ…だんだんこう…、適当にされてる気がしてきたって言うか…」
「あぁ。でもなんかそれ、分かります」
「まじ?!分かってくれる?!女友達にも相談したんだけど、誰一人分かってくれなかったよ…“リア充は爆発しろ”とか言われる始末…」
「普通はそう思うと思いますよ」
黒子くんは美味しそうにシェイクを飲みながら真っ直ぐ私を見つめながら話している
何もかもを見透かしてるかの様に