第5章 [黒子のバスケ]リア充なのは…★火神大我★
「大我とケンカしてみたいって言ったの」
「うわ、お前マジで恥ずかしいヤツだな。しかもそれ黒子に言うとかありえねぇ…」
「ひどっ!そんな言い方しなくても良いのに、真面目に悩んでたんだからね~」
繋がれた手をブンブンと揺さぶった
「そもそもオレとケンカしねぇから不満だったのか?ちょっとよく分かんねぇんだけど。普通ケンカしねぇ方がいいんじゃねぇのか?」
まぁ普通はそう思うんだけど…
──優し過ぎて不安──
なんて言える訳ないよね。
「無い物ねだりってやつ?そう自分で答えを出したぜ!です」
「なんだそれ、まぁスッキリしたならいいけど。っつーかまたその喋り方やめろ」
「やーだね♪」
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周りの友達が良く言ってる『彼氏とケンカしちゃってさ~』ってのが少し羨ましかったのかも知れない
「なぁ、ちょっとオレんち寄ってくか?ここからすぐだし」
「まぁいいけど、まさかケンカでもする気?!」
「んな訳ねぇだろアホ!!」
同時に吹き出して笑い合う
いつも見上げる大我の笑顔は本当にキラキラしてて
胸がギュッと締め付けられる
この感覚は付き合ってから1年たっても変わらずにある
お互いが少し早足になってる事には気が付かない
それもまた愛おしい
「なぁー、心配しなくてもそのうちケンカ位するって」
「そうかな?」
「だって今日、の顔見るまでは少し怒ったりしてたんだぜ?」
「え、まじ?!」
「おぉ~まじだマジ。けどよ、やっぱなんつーかお前の顔見るとどーでも良くなっちまうんだな」
「て、天使かよ…」
「ん?何か言ったか?」
「ううん、何でもなーい♪」
「なぁ」
そう言いながら大我は少し屈んで、私の耳元で言った
「帰ったらが怒る位イジメてやってもいいぜ?」
「…ばッ、バ火神ぃ!!!」
と、少し怒ってみるも
帰宅後、大我の家でされるがまま淫らにイジメられてしまった事は誰にも内緒にしておくことにする…
END