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恋模様~黒バス・・・i7、うた☆プリ【短編集】

第4章 [黒子のバスケ]不器用な指先*°★緑間真太郎★







校門で待っていると、2人が何やら会話をしながら向かって来る


「真ちゃん間違っても襲ったりすんなよー」


「高尾!ふざけた事を言うのも大概にしろ!」


「ブハッ!ったくおもしれぇなー。じゃ、また明日な~♪」


高尾のやつ
わざわざ気まずくなる様な事言ってから立ち去るなんて、明日絶対シバいてやる


「待ったか?」


「ううん、全然!待ってる間もすっごい楽しかったし」


「…?」


理解出来てないなこれは。


「好きな人を待つなんて、こんな贅沢な事無いよって意味!」


「そうなのか。なら良いのだよ」


「うん♪じゃ、駅までだけど一緒に帰ろっか」


そうして私と緑間君は駅までの道を歩き始めた


駅までのほんの少しの時間────


何か話さなきゃとは思うのに、どうしても言葉が出てこない。

だって…駅までなんて短すぎて、もっと一緒に居たくなっちゃったから

けど、そんな事付き合ったばっかで言えないし…
ぐるぐるとそんな事を考えていると

「はどうして、その…俺みたいな男を…もっと高尾みたいな奴の方が似合っていると思うのだが」


「え?何言って…」

嫌だ。誤解されちゃう

「ちょっと待って!ダメ!それ以上は喋らない!!」


「な、なんなのだよ。突然大きな声を出すな」


私は歩くのを止め、彼のカバンを引っ張った

「少しだけ寄り道♪」


「寄り道だと?!こんな遅い時間に、しかも下校途中で寄り道など……」


「お願い!ちょっとだけだから」

少し強引だけど、私は確信した。
この人にはちゃんと言葉で伝えなきゃダメだって…


薄暗い公園のブランコに腰掛ける
緑間君は少し不満そうに私の目の前に立っている

誰も居ない公園。

私と緑間君の存在だけが空気を揺らす


「ねぇ、何でさっきあんな事言ったの?まるで私が緑間君を好きだって言った事否定するみたいな…」


「否定はしていないのだよ。ただお前は俺と居る時にあまり笑わない。だから少し……」

「少し?」

眼鏡をかけ直してる手が邪魔で、今の彼の表情がよく見えない


「少し不安になっただけなのだよ」


え…?それって…どうゆう事?


「ちょっとまって、えっと…え?」



そんなに良くない頭で一生懸命考える





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